☆☆☆☆ 小津安二郎 1953年
観るのは二度目。
一度目は、映画を熱心に観るようになって間もない頃、早稲田
松竹(たしか初めて行った)で、「麥秋」と本作の二本立てだった。
当時は大学二年生だったわけだが、ご多分に漏れず、あまり
面白いとは思わなかった。「ふーん。で、どうしたの」という感じ
だった。
いま「東京物語」を観て、こんなにも胸が騒ぐのは、一体どういう
わけなのだろう。そのざわつきは、原節子の「私、ズルいんです」
という有名な場面で頂点に達するわけだが、観終わっても、そし
て数日が経過しても、理由はわからずじまいである。
大学のときから何百本か映画を観て、私自身が「映画に求めるも
の」が相当変遷してきたというのは、ひとつの事実ではあるだろう。
では私は映画に何を求めるのか。わからないねー、さっぱり。
4.4(月) BSプレミアム
ひさびさの80点やね。
返信削除さすがオズ先生。
実は次も80点なのであります。
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