2021年5月19日水曜日

私をくいとめて

 
☆☆☆★   大九明子   2020年

能年ちゃんを主演に、綿矢りさの小説を映
画化。
いつもAという自分の分身に話しかけてい
る若干不思議な女の子の不器用な恋愛を描
く。相手役は林遣都。自然と、Aと会話を
しながら、いわば自問自答のようなそうで
ないような芝居が多くなるわけだが、表情
の演技もなかなかうまい。ちなみにAの声
は中村倫也が担当。職場の先輩として能年
ちゃんに気さくに接してくれる臼田あさ美
がすばらしい。これまででベストの演技だ
と思う。

そして何といっても、結婚してローマに住
む親友という役柄で橋本愛が出てくる。と
いうことは、そういうことです。能年ちゃ
んと橋本愛がひとつのフレームに収まって
いる画をふたたび観ることができて、『あ
まちゃん』こそがこれまで人類が作った映
像作品のなかで最もおもしろいと思ってい
る私も、感慨ひとしおです。
ローマにロケに行ったんだ、と思っていた
ら、監督のインタビューによると行かずに
撮影したとのこと。ふーむ。たしかにロー
マの休日の階段は画が狭すぎると思ったが、
他はそんなに不自然とは思わなかった。

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