☆☆☆★ 新藤兼人 1960年
瀬戸内の小さな孤島に暮らす四人家族。暮らしむきは
相当きびしい。朝、まだ暗いうちに起きて、父と母は舟を
漕ぐ。本土に上陸すると天秤桶いっぱいの水を汲んで
引き返す。その間に子どもたちは朝飯を準備。朝飯を
済ませ、子どもを学校に送り出すと、その足でまた水を
汲んで来る。畑に水を撒く。また夫婦そろって水を汲み
に行く。畑に撒く。また汲みに行く……。
全編セリフなしで95分、観せてしまうのはさすが。でもラ
スト10分で飽きたな、正直いうと。あと10分短ければ、
集中を切らさず観れたと思う。
たいへんな力作・労作であるのは確か。乙羽信子は何
度あの天秤を運んだのだろう。あの細い体で。
8.7(日) BSプレミアム
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